SEOがもたらす論争1

この産業が発展すると、検索エンジン運営者は良心的でないSEO企業がどんな手を使ってでも、顧客のためにアクセス数を増やそうとするのを、用心するようになりました。もっともよくある問題は、検索結果がユーザが入力した検索キーワードと無関係になることです。
キーワード・スパムとよばれる頻繁に取られる手口のひとつは、ウェブページの最後に任意の文字列を挿入し、ページの背景色と同色にすることです。文字列は順位を高め、アクセス数を高める目的のため、頻繁に検索される単語を含んでいます。
検索エンジンは次々と対策をとって、これらの人為的なテクニックによる「雑音」を除去するように企図しました。
それに対し、いくつかのSEO会社は、さらに巧妙なテクニックを使って順位に影響を与えようとしました。
Googleは特にスパム行為に厳しく、ドイツのBMWとリコーのウェブサイトがJavaScriptによるリダイレクトを行なった時にそれをスパム行為と判断し、検索対象から削除した事があります。

SEOがもたらす論争2

日本でもサイバーエージェント系列のウェブサイトが、スタイルシートによって大量の隠し相互リンクをページ内に 埋め込んだ行為をスパム行為と判断されて、検索対象から削除されました。
現在は、いずれのウェブサイトも対処を行い、再び検索対象となっています。
このように、検索結果から排除されることを、村八分になぞらえて検索エンジン八分、特に代表的な検索エンジンであるGoogleを代名詞としてグーグル八分と呼びます。
ただし、検索エンジンは特定のサイトが検索結果に現れない理由を公表しないため、必ずしもスパム行為が原因とは言えない排除もあるとされ、時として検索エンジン運営会社を相手取っての訴訟にまで発展する場合もあります。
検索結果から外された企業にとっては、それほどの死活問題であるということなのです。

PR